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ピアスがバレない場所は?学生・社会人必見の隠し方とおすすめの位置

ピアスがバレない場所は?学生・社会人必見の隠し方とおすすめの位置

こんにちは。
SELECT LOG、運営者の「sae」です。

学校の校則や職場のルールが厳しいけれど、どうしてもピアスを楽しみたい。
そう考えて、「ピアス バレない 場所」や「痛くない位置」について調べてている方いませんか。

学生時代の夏休みや、社会人になってからの長期休暇を利用してこっそり開けたい気持ち、本当によく分かります。
私自身もアパレル業界に入る前は、比較的堅い職場で働いていた経験があり、髪を下ろして隠したり、目立たない透明ピアスを探し回ったりと、涙ぐましい努力をしていました。

ただ、安易に自己判断で開けてしまうと、バレて怒られるだけでなく、ホールが膿んでしまったり、一生残る傷跡になったりと後悔することになりかねません。
特に「隠す」という行為は、通気性を悪くして治癒を遅らせるリスクと常に隣り合わせです。

この記事では、目立ちにくい場所のランキングや、バレずにホールを維持するための具体的なテクニック、そしてリスク管理について詳しく解説していきます。
おしゃれ心を満たしつつ、社会的な信用も守るための賢い選択を一緒に考えていきましょう。

記事のポイント
  • 学校や職場でバレにくいピアスの位置と隠蔽レベルの比較
  • トラガスやヘリックスなど人気部位を髪やマスクで隠すコツ
  • 100均の透明ピアスが危険な理由とプロが勧めるガラス素材
  • MRI検査や就活など緊急時の対処法と正しいホールの守り方
目次

学生や社会人に必見のピアスがバレない場所ガイド

オフィスでノートパソコンを前にピアスについて考えている様子の日本人女性。耳の模型と透明ピアスが手元にある。

「絶対にバレたくない」という切実な願いを叶えるためには、身体の構造を利用した位置選びが重要です。
隠しやすい場所というのは、言い換えれば「他人の視線が届きにくい死角」でもあります。

ここでは、解剖学的な視点と実際の生活シーン(お辞儀をした時、風が吹いた時など)を想定し、隠しやすさとリスクのバランスを考慮した具体的な部位について解説していきます。

究極のピアスバレない場所ランキング

一口に「バレない」と言っても、髪型や服装、そしてあなたの置かれている環境によってその難易度は大きく変わります。
例えば、髪を自由に下ろせる大学生と、常に髪を束ねなければならない看護師さんや飲食店スタッフでは、「バレない場所」の定義が全く異なりますよね。

私の経験とリサーチに基づき、あらゆるシチュエーションを想定して隠しやすさをレベル別に整理してみました。

まず結論から言うと、最強の隠れ場所は「耳の奥」や「口の中」といった、物理的に見えない部分です。
これらは「隠す努力」をしなくても、構造上見えない位置にあるため、精神的な安心感が段違いです。

部位隠蔽レベル(髪あり)隠蔽レベル(髪なし)特徴・リスク
タンウェブ(舌裏)★★★★★★★★★★口を大きく開けて舌を上げない限り見えません。ただし歯石が溜まりやすいです。
セプタム(鼻中隔)★★★★★★★★★★専用ピアスを鼻の中に収納可能。風邪をひいて鼻をかむ時は地獄の痛さです。
コンク(耳の奥)★★★★☆★★★☆☆耳の深い窪みにあるため影になりやすいですが、軟骨が厚く開ける時は痛いです。
ヘリックス(軟骨)★★★★☆★☆☆☆☆髪を下ろしていれば隠れますが、風やふとした動作で即バレするリスクが高いです。
耳たぶ(ロブ)★★★☆☆★☆☆☆☆一番メジャーですが、検査官もまずここを見るため、ごまかしが効きにくい場所です。
ポイント

髪型を自由に変えられない「頭髪検査」や「厳格な面接」の場面では、髪に頼る隠蔽方法はリスクが高すぎます。
そういった場合は、物理的に視界に入らない「セプタム」や「タンウェブ」、あるいは肌に馴染む高品質なガラスリテーナーを使った「コンク」などが現実的な選択肢に入ってきます。

ランキング上位の「タンウェブ」や「セプタム」は、確かにバレにくいのですが、ピアッシング自体の難易度が高く、また独特のケアが必要になります。

一方、「コンク」などの耳の軟骨は、ファッション性が高く人気ですが、安定するまでの期間が長いという特徴があります。
どのリスクなら許容できるか、自分のライフスタイルと照らし合わせて選んでみてくださいね。

髪で隠せる軟骨や耳

髪でピアスを隠している日本人女性が、オフィスのような場所で真剣な表情をしています

校則や職場の規定で「髪を下ろしていてもOK」という環境であれば、選択肢はぐっと広がります。
髪の毛は最高の「天然の遮蔽物」です。

しかし、油断は禁物。
「髪で隠れるから大丈夫」と思って開けたものの、体育の授業で髪を結ぶことになったり、先輩に呼び止められた拍子に髪を耳にかけてしまったりしてバレるケースは後を絶ちません。

定番の「ヘリックス」の落とし穴

特に人気なのが「ヘリックス」です。
耳のふちにある軟骨で、軟骨ピアスデビューとして選ぶ方も多いですよね。

通常時は髪がかかりやすい位置なので、日常的には隠しやすい部位と言えます。
しかし、ヘリックスは耳の外側に突出しているため、風が吹いたり、少し首を傾げたりしただけで露出しやすい場所でもあります。
完全に隠し通すには、常にサイドの髪を厚めに残す「触覚ヘア」や、ボブスタイルなどでガードする必要があります。

狙い目は「フォワードヘリックス」

そこでおすすめなのが、「フォワードヘリックス」と呼ばれる部位です。
これは耳の付け根(顔側)に近い、前側の軟骨部分を指します。

ここは髪の生え際に非常に近く、正面から見たときに耳のふち(カールしている部分)の影に隠れやすいため、通常のヘリックスより目立ちにくい傾向があります。
小さなスタッドピアスや、透明なガラスリテーナーを着けていれば、会話する距離でも気づかれないことが多いですよ。

究極の自己満足?「耳たぶの裏」

意外な穴場として知っておきたいのが「耳たぶの裏」です。
表側には針を通さず、耳たぶの裏側の皮膚と肉だけを貫通させる方法や、単純に裏側からピアスを通して表には出さない(貫通はしているが表は皮膚で隠れているわけではない)方法などがあります。

表からは全く見えませんが、裏側だけ開けておくことで、将来的に拡張したり、自分だけの秘密のおしゃれとして楽しんだりする方もいます。
ただし、寝る時に枕に当たって痛かったり、ケアがしにくかったりとデメリットもあるので、上級者向けのテクニックと言えるかもしれません。

口内や舌など顔周り

口元のピアスを解説する日本人女性の顔のクローズアップ。舌や歯茎のピアス位置がわかるよう表現されている。

「顔のピアスなんて絶対にバレるでしょ!」と思われるかもしれませんが、実は口の中(口腔内)は究極のステルスエリアです。
マスク生活が定着している昨今ではさらにハードルが下がっていますが、マスクを外した食事の場面でもバレにくい部位が存在します。

絶対にバレない?「タンウェブ」

代表的なのが「タンウェブ」
舌の裏側にある筋(すじ)の部分です。

鏡を見て舌を上げてみてください。真ん中にあるあの筋です。
ここに小さなバーベルを通すのですが、普通に話したり食事をしたりする分には、まず見えません。

口を大きく開けて「あーん」としても、舌は下にあることが多いので見えないんです。
わざと舌を巻き上げて裏側を見せない限り視認できないため、学校や職場での隠蔽性は最強クラスと言って良いでしょう。

ただし、デメリットもあります。
唾液が出る場所(唾液腺)に近いため、驚くほど歯石が付きます。

放っておくと石のように固まった汚れが沈着し、不衛生になりがちです。
こまめな歯磨きとマウスウォッシュが欠かせません。

笑顔の代償「スクランパー」

もう一つは「スクランパー」と呼ばれる、上唇と歯茎をつなぐ筋の部分です。
真顔の状態では上唇に完全に覆われて隠れていますが、笑った時にはチラリと見えます。

これを「チラ見せで可愛い」と捉えるか、「笑うたびにバレるリスクがある」と捉えるかは、あなたの笑顔の頻度次第かもしれませんね。
また、牙のような形のピアス(キバピ)をつけるのが流行っていますが、学校でそれをやるのは自殺行為です。
隠すなら小さなバーベル一択ですね。

この部位の最大のリスクは、歯茎へのダメージ(歯肉退縮)です。
ピアスが常に歯茎や前歯のエナメル質に当たるため、知覚過敏になったり、歯茎が下がってきたりすることがあります。
歯科検診では100%バレますし、歯医者さんには高確率で「外した方がいい」と怒られることを覚悟しておきましょう。

痛みの少なさと隠しやすさの矛盾

ここで一つ、残念なお知らせをしなければなりません。
多くの方が検索で「バレなくて、かつ痛くない場所」を探しているのですが、実はこの2つはトレードオフ(両立しない)の関係にあることが多いのです。
これが人体構造の意地悪なところですね。

解剖学的に見ると、バレにくい場所(耳の奥の軟骨や粘膜)ほど、組織が硬かったり神経が敏感だったりします。

軟骨の厚みと痛みの関係

例えば、隠れ場所として非常に優秀な「コンク」や「スナッグ」。
これらは耳の構造上、奥まった位置にあるため影になりやすく目立ちにくいのですが、耳の中でも特に軟骨が分厚く硬い部分です。

ここをニードルで貫通させる時は、耳たぶのように「プツッ」という軽い感覚ではなく、「ブチブチブチッ」という鈍い音と共に重い圧力がかかります。
開ける時の痛みも強いですし、開けた後も数日間〜数週間はジンジンとした痛み(スローブ)が長引きやすい傾向があります。

痛くない場所はバレやすい

逆に、痛みが最も少ないとされる「耳たぶ(ロブ)」は、組織が柔らかく血流も良いため治りやすいのですが、顔の横で最も目立つ位置にあります。
髪の隙間からも見えやすく、隠すための労力が一番かかります。

注意点
「痛くないから」という理由だけで場所を選ぶと、結果的に隠しきれずに先生や上司に見つかり、泣く泣く外す(そして穴が塞がる)という結末になりがちです。
痛みは開ける瞬間の一時的なものですが、バレるリスクはホールが完成するまで半年以上続きます。

どちらのリスクを優先して回避すべきか、事前によくシミュレーションしてくださいね。

軟骨をセルフで開ける際のリスク

「病院に行くと親に同意書を求められてバレる」
「お小遣いがなくて病院代(5,000円〜1万円程度)が払えない」という理由で、自分で市販のピアッサーやニードルを使って開けようとする学生さんは非常に多いです。

気持ちは分かりますが、特に軟骨(ヘリックスやトラガスなど)をセルフで開けるのは、元アパレル店員としても、一人の大人としてもおすすめできません。

ピアッサーの構造的限界

市販のピアッサーの多くは、バネの力で瞬間的に針を押し出す仕組みになっています。
これは柔らかい耳たぶには有効ですが、硬い軟骨に対してはパワー不足になることがあります。

勢いよく発射されたものの、途中で軟骨の硬さに負けて貫通しきれず、針が耳の途中で止まってしまう……
想像しただけで恐ろしいですよね。

また、無理やり組織を押し潰して穴を開けるため、周囲の細胞へのダメージが大きく、後のトラブル(肉芽や炎症)の原因になりやすいのです。

ニードルの難易度と角度問題

「じゃあ鋭利なニードルならいいの?」と思われるかもしれませんが、ニードルは技術が必要です。
特に「バレない位置」というのは、耳の奥まっていたり、自分では見えにくい角度だったりします。

鏡を見ながら、手をクロスさせて、震える手で鋭い針を刺す。
この状況で、狙った位置に垂直に綺麗に開けるのは至難の業です。

斜めに開いてしまったホールは悲劇です。
入り口と出口がずれているため、ピアスをスムーズに入れることができず、毎回の交換で傷を作ってしまいます。

また、圧力が不均等にかかるため、いつまで経っても安定せず、最終的には「肉芽(にくげ)」という赤いしこりができて、隠すどころか余計に目立つ状態になってしまうことも。

多少費用がかかっても、プロのいるスタジオや病院で開けてもらうことが、結果的に「一番バレずに、綺麗に治す」近道になります。

トラガスとイヤホンの相性問題

耳の穴の手前にある三角形の軟骨「トラガス」。
顔周りに近くて可愛く、芸能人の愛用者も多いため非常に人気の部位ですが、現代生活において致命的とも言える弱点があります。

それは、ワイヤレスイヤホン(AirPodsなど)が使えなくなる可能性が高いことです。

トラガスはまさに耳の穴(外耳道)の入り口を覆う蓋のような部分です。
ここにピアスを開けると、当然ながらその裏側(耳の穴の中)には、ピアスの留め具(キャッチやディスク)が飛び出すことになります。
ここにイヤホンを入れようとすると、どうなるでしょうか?

  • 物理的に入らない
    キャッチが邪魔をして、イヤホンが耳の奥までフィットしません。
  • 激痛が走る
    無理に押し込むと、開けたばかりの傷口をイヤホンで圧迫することになり、飛び上がるほど痛いです。
  • バレる原因になる
    イヤホンをつけるたびに「痛っ!」と顔をしかめたり、イヤホンがポロポロ落ちたりする様子は、周囲から見ると不自然です。「耳どうしたの?」と聞かれてバレるパターンは意外と多いのです。

対策メモ
どうしてもトラガスを開けたい場合は、以下の対策を検討してください。
1. ラブレットスタッドを選ぶ
裏側が平らなディスク状になっているピアスです。
ボール状のキャッチよりはマシですが、それでも厚みはあります。
2. ヘッドホンに切り替える
安定するまでの半年〜1年は、イヤホンを諦めてヘッドホン生活にする覚悟が必要です。
3. 片耳だけにする
イヤホンは片耳で聴くスタイルに慣れる。

鼻のセプタムを隠す収納テクニック

鼻ピアスの中でも、鼻の穴の間の壁(鼻中隔)に開ける「セプタム」は、社会人にとって唯一無二のメリットを持っています。
一見するとかなりハードルが高そうな部位ですが、実は「オンとオフの切り替え」が最も簡単な場所なのです。

その秘密は「フリップアップ(収納)」というテクニックにあります。

フリップアップの仕組み

セプタムには通常、馬蹄型(Cの形)をした「サーキュラーバーベル」というピアスを使用します。
このピアスの両端についているボールの隙間を、鼻の隔壁の厚みよりも少し広く調整しておきます。
そうすることで、ピアスをくるっと鼻の穴の中に回転させて、完全に隠すことができるのです。

これにより、仕事中や学校にいる間は鼻の中に隠して「ピアスなんて開けていません」という顔をして過ごし、退社後や休日にはくるっと回して外に出し、ファッションを楽しむというスイッチの切り替えが可能になります。

髪型や服装で隠す必要すらなく、物理的に見えなくなるので最強です。

注意点とリスク

ただし、誰でもできるわけではありません。
鼻の穴の形状や大きさ、開ける位置(スイートスポットと呼ばれる、軟骨と皮膚の間の薄い膜)のバランスによっては、綺麗に収納できないこともあります。

位置が低すぎると収納しても見えてしまいますし、高すぎると収納した際に鼻の中が圧迫されて痛みます。

また、風邪や花粉症の時期は地獄を見ます。
鼻をかむたびにティッシュがピアスに引っかかり、激痛が走ります。

鼻水がピアスに付着して不衛生になりやすく、臭いの原因にもなるため、鼻炎持ちの方は慎重に検討した方が良いでしょう。

ピアスがバレない場所選びと隠すテクニック

「どこに開けるか」が決まったら、次は「いかにして隠し通すか」という戦術の出番です。
開けた後のケアや、とっさの時の隠し方を知っているかどうかで、あなたのピアスライフの寿命が決まります。
ここでは、プロも実践する道具選びとリスク管理について深掘りします。

ニードルやセルフでの失敗リスク

先ほどのセクションでも触れましたが、ここでは「道具」と「手技」のリスクについてもう少し詳しくお話しします。
隠したい一心で奥まった場所にセルフで開けようとすると、どうしても手元が狂いやすくなります。

接続の壁

ニードルで開ける場合、最大の難関は「貫通」ではなく、その後の「接続」です。
針が通った後、その針のお尻にピアスをあてがい、針を押し出しながらピアスをホールに通す作業のことです。
プロはこの接続がスムーズですが、初心者はここでパニックになります。

針は通ったけれど、ピアスがうまくついてこない。
血が出てきて焦る。手が滑る。
もたもたしている間に穴が塞がろうとして、痛みが強くなる。

結果、無理やり押し込んで内部の組織をズタズタにしてしまったり、接続を諦めて針を抜いてしまったり(ただ痛い思いをして傷を作っただけ)というケースが後を絶ちません。

衛生管理の甘さ

また、セルフの場合は滅菌環境を作ることが困難です。
消しゴムやコルクを当て具にしたり、文房具のハサミを使ったりしていませんか?

血液が付着した不衛生な状態で操作を続けると、細菌感染のリスクが跳ね上がります。
化膿して耳が倍以上に腫れ上がり、皮膚科で切開手術を受けることになれば、親や学校にバレるどころの騒ぎではありません。

「バレないように綺麗に開ける」ことこそ、高度な技術が必要です。
初期投資として数千円かかったとしても、トラブルで病院に通う費用や薬代、何よりバレて怒られるリスクを考えれば、最初からスタジオに行くのが最もコストパフォーマンスが良い選択と言えるでしょう。

100均の透ピや樹脂素材の危険性

劣化した透明ピアスが耳のホールに入っており、赤く炎症を起こしている様子。粗悪な素材の危険性を示唆する

「明日、急に頭髪検査があることになった!」
「バイトの面接が入った!」と焦って、近くの100円ショップやバラエティショップで透明ピアス(透ピ)を買おうとしていませんか?

その行動、ちょっと待ってください。

実はこれ、未完成のホール(傷口)には絶対NGなアイテムなんです。

見えない穴に菌が住み着く

安価なアクリル樹脂製のピアスは、パッと見はツルツルしていますが、顕微鏡レベルで見ると表面がスポンジのように無数の穴だらけ(多孔質)です。
ここに傷口からの浸出液や雑菌、シャンプーの残りなどが染み込みます。

一度染み込んだ汚れは洗っても落ちません。
つまり、常に腐敗した物質を傷口に密着させているのと同じ状態になります。

傷つきやすさと癒着

また、アクリルや樹脂は柔らかいため、簡単に見えない傷がつきます。ピアスを出し入れするたびに、その傷がヤスリのようにホール内部の未熟な皮膚を削り取ってしまいます。さらに最悪なのが「癒着(ゆちゃく)」です。傷口の組織が樹脂の穴に入り込んで固まり、ピアスと皮膚が一体化してしまう現象です。こうなると自力では外せず、病院で麻酔をして剥がすことになります。

どうしても使うなら「数時間限定」で
アクリル製の透ピは、あくまで検査や面接の間の「数時間だけ」凌ぐための使い捨てアイテムと考えてください。寝る時もつけっぱなしにしたり、1週間同じものを使い続けたりするのは絶対にやめましょう。

仕事やバイトで使えるガラス素材

透明で清潔感のあるガラス製のリテーナーピアスがいくつか並べられている。光沢があり高品質感が伝わる。

「じゃあ、何を付ければバレずに安全なの?」と思いますよね。
私が元アパレル店員として、そしてピアス好きとして強くおすすめするのが「強化ガラス製のリテーナー」です。

耐熱ガラス(ボロシリケイトガラスやパイレックスガラスなど)で作られたピアスは、アクリル樹脂とは比較にならない素晴らしい特徴があります。

  • 表面が圧倒的に滑らか
    ガラスは表面が非常に硬く平滑なので、菌が繁殖しにくく、デリケートなホールを傷つけません。
  • 透明度が高く目立たない
    樹脂は白っぽく濁っていることが多く、意外と目立ちます。
    一方、ガラスは透明度が高いため、肌の色を透過し、カメレオンのように同化します。
  • 洗浄して繰り返し使える
    煮沸消毒やオートクレーブ(高圧蒸気滅菌)も可能なほど熱や薬品に強いため、常に清潔な状態を保てます。
    初期費用は数百円〜千円程度と樹脂より高いですが、繰り返し使えるので結果的にコスパも最強です。

見た目の「隠れ具合」も段違いです。
ガラス特有のクリアな輝きは、光が当たっても「汗」や「水滴」のように見えるため、至近距離で凝視されない限り、ピアスだと認識されにくいのです。

アルバイト先や職場での常備アイテムとして、自分のゲージ(太さ)に合ったガラスリテーナーを一本持っておくと、安心感が違いますよ。

絆創膏やテープを使った緊急の隠し方

まだガラスピアスを用意できていない、あるいはガラスピアスでも不安な時の緊急手段として、絆創膏やファンデーションテープを使う方法があります。

医療用テープの活用術

耳たぶなどの平らな場所であれば、肌色の医療用テープ(サージカルテープ)を小さく切って上から貼ることで隠せます。
絆創膏のガーゼ部分は分厚くて目立つので、粘着部分だけを切り取って使うのがコツです。

ただし、ベタベタと貼ると逆に「怪我したの?」「何か隠してる?」と怪しまれるので、ホールの大きさギリギリのサイズにカットして、ピンセットで丁寧に貼るのがポイントです。

ファンデーションテープの威力

最近では、タトゥーや傷跡を隠すための極薄フィルム「ファンデーションテープ」も販売されています。
これは一般的な絆創膏よりもはるかに薄く、肌の質感や色味(オークル、ベージュなど)に合わせて選べるため、貼っていることがほとんど分かりません。
ネット通販などで購入できるので、検査の日が決まっているなら事前に用意しておくと良いでしょう。

ただし、一つだけ守ってほしいルールがあります。
開けたばかりの傷口(ジュクジュクしている状態)に直接テープを貼るのは避けてください。

通気性がゼロになり、蒸れて菌が爆発的に繁殖し、一晩で膿んでしまう原因になります。
どうしても貼る必要がある場合は、ホールの上に清潔なガーゼを数ミリ角に切って挟み、粘着面が直接傷口に触れないようにガードするか、ホールが安定してから行うようにしましょう。

病院でのMRI検査とピアスの対応

予期せぬタイミングで訪れるのが、病院での検査です。
特にMRI(磁気共鳴画像撮影)検査は、巨大な磁石の中に入るようなものなので、金属製のピアスは絶対に外さなければなりません。

「チタンやサージカルステンレスなら磁石にくっつかないから大丈夫じゃないの?」と思う方もいるかもしれません。

確かに高品質なチタンは非磁性ですが、MRIの強力な磁場の中では、金属に誘導電流が流れて発熱し、接触部分の皮膚が火傷(熱傷)を負うリスクがあります。
また、画像にノイズ(アーチファクト)が入ってしまい、正確な診断ができなくなる可能性もあります。

そのため、基本的には「材質に関わらず全ての装飾品を外す」ことが原則とされている病院がほとんどです。

しかし、「開けたばかりで、今外したら絶対に穴が塞がる!」というのっぴきならない状況もあるでしょう。
その場合は、検査当日に黙ってつけていくのではなく、事前に主治医や検査技師に相談してください。

「ガラス製」や「PTFE(医療用樹脂)」製のピアスであれば、金属を含まないため、装着したまま検査を受けられる場合があります(※病院の方針によります)。

(出典:独立行政法人 医薬品医療機器総合機構『医療安全情報 No.10:MRI検査時の装着金属による熱傷について』)

ただし、脳のMRIなど頭部を撮影する場合や、緊急手術などの場合は問答無用で外されます。
命には代えられませんので、そういったリスクがあることも頭の片隅に置いておいてくださいね。

安定までの期間と膿むリスク

家に帰ったら即座に髪を結んで患部を風に当ている様子

最後に、最も重要な「治癒期間」についてお話しします。
隠すことに必死になりすぎて、一番大切な「ホールの完成」を疎かにしていませんか?

「バレないように隠す」という行為は、実は「傷の治りを遅らせる」行為でもあります。

ピアスホールを早く綺麗に治すための4つの鉄則
  1. 「清潔に保つこと」
  2. 「通気性を良くすること」
  3. 「圧迫しないこと」
  4. 「触らないこと」

しかし、隠すために髪で覆えば通気性が悪くなり湿気がこもります。
目立たないように短いシャフトのピアスや透明ピアスを付ければ、傷口を締め付けて圧迫することになります。
絆創膏を貼れば不衛生になりがち。
つまり、隠蔽工作はことごとく治癒にとってマイナスなのです。

軟骨の治癒は長期戦

特に軟骨は耳たぶと違って血管が通っていないため、栄養が届きにくく治りが非常に遅い部位です。
順調にいっても半年、長いと1年以上かかります。

その間、隠し続けるストレスでトラブル(肉芽や化膿)が起きると、さらに期間は延びてしまいます。
「隠すのは学校や仕事の間だけにして、家に帰ったら即座に髪を結んで患部を風に当てる
」「お風呂上がりは水分をしっかり拭き取る」など、
オンとオフのメリハリをつけてケアすることが、結果的に早く安定させる近道になります。

自分に最適なピアスがバレない場所の結論

ここまで様々な場所や方法、リスクについてご紹介してきましたが、結局どこが良いのかは、あなたのライフスタイルと「どこまでリスクを許容できるか」次第です。

  • 絶対にバレたくない人:
    物理的に見えない「舌裏(タンウェブ)」、
    「鼻の中(セプタム)」、
    または「耳の奥(コンク)+ガラスリテーナー」。
  • 髪で隠せる環境の人
    日常生活で隠しやすい「ヘリックス」、
    または生え際に近い「フォワードヘリックス」。
  • リスクを最小限にしたい人
    最もトラブルが少なく治りやすい「耳たぶ(ロブ)」を開けて、高品質なガラスリテーナーで徹底管理する。

ピアスは本来、自分自身を表現するための楽しいファッションです。
「バレて怒られるかも」とビクビクしすぎてストレスを溜めるよりも、自分の環境で無理なく管理できる場所を選んで、安全に楽しんでくださいね。
あなたのピアスライフが素敵なものになりますように!

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