面長メンズはニット帽が似合わない原因と似合う選び方・被り方10選

面長メンズはニット帽が似合わない原因と似合う選び方・被り方10選

面長メンズはニット帽が似合わない?原因と似合わせる選び方・被り方を元アパレル店員が解説

sae

こんにちは。
SELECT LOG、運営者の「sae」です。

冬のファッションに欠かせない「ニット帽」。
街中でさらりと被りこなしている男性を見ると、おしゃれで大人っぽい雰囲気に憧れますよね。

「自分もあんな風になりたい」と思って意気揚々と買ってみたものの、いざ自宅の鏡の前で被ってみると……。

「あれ? なんか顔が長く見えない?」
「……これじゃまるで、とんがりコーンみたい」

そんな残酷な現実に直面し、そっと帽子をクローゼットの奥に封印した経験、ありませんか?

実はこれ、面長な男性なら誰もが一度は通る道なんです。
私自身、アパレルショップで働いていた頃、多くのお客様から同じ悩みを相談されました。

「俺、面長だから帽子は似合わないんで」と、最初から諦めてしまっている方が本当に多いのです。

でも、断言させてください。面長だからニット帽が似合わないのではありません。
単純に、「面長という骨格の特徴を強調してしまう選び方と被り方」をしているだけなんです。

顔の形に合ったロジックさえ知っていれば、ニット帽はむしろ面長さんの持つ「大人っぽさ」や「知的さ」を格上げしてくれる最強の武器になります。

この記事では、元アパレル店員の視点と経験を活かし、感覚論ではなく「視覚的な理論」に基づいて、面長メンズがニット帽を攻略するための全知識をシェアします。

明日から自信を持ってニット帽を被れるよう、徹底的に解説していきますね。

※こちらは男性向けの記事です。
女性向けの記事はコチラで詳しく解説しています。

記事のポイント
  • 面長さんがニット帽を被ると顔が長く見える原因と解決策
  • 顔の縦ラインをカバーする「高さのない」アイテムの選び方
  • 劇的にバランスが良くなる「深め」の被り方と前髪テクニック
  • 30代40代の大人男性でも痛くならないニット帽コーデ術
目次

面長メンズがニット帽を似合わない原因と選び方

「なぜか似合わない」「しっくりこない」という感覚には、必ず理由があります。
それは決してあなたのセンスが悪いからではなく、顔の骨格とアイテムの形状が引き起こす「視覚的な不協和音」が原因です。

まずは敵を知ることから始めましょう。
なぜ面長にニット帽が難しいとされるのか、その根本原因を解明し、それを物理的にカバーするためのアイテム選びの極意をお伝えします。

似合わない理由は縦長ラインの強調

面長な男性が高さのあるニット帽を被ることで、顔の縦ラインが強調され棒のように見えてしまうNG例の図解。

面長さんがニット帽を被ったときに感じる「違和感」の正体。
それは、顔の「縦のライン」が限界を超えて強調されてしまっていることにあります。

そもそも「面長(おもなが)」という顔型は、顔の横幅(耳から耳の距離)に対して、縦の長さ(眉間から顎先までの距離)が長いプロポーションを指します。

実際に、公的な人体寸法データ(出典:産業技術総合研究所『人体寸法データベース』)を参照しても、日本人の頭部形状には大きな個人差があり、特に面長さんはこの「縦横比」において縦の比率が高い傾向にあります。

この骨格は、大人っぽく知的で、クールな印象を与える素晴らしい特徴を持っています。

しかし、ファッションにおいて「頭に物を乗せる」という行為においては、この縦の長さがネックになることがあるのです。

一般的なニット帽、特に何も考えずに選んだスタンダードなものは、被ると頭頂部に数センチから十数センチの「高さ」が出ます。

ただでさえ縦に長い顔の上に、さらに帽子の高さがプラスされるわけですから、視覚的には「顔の長さ+帽子の高さ」がひとつの長い棒のように認識されてしまいます。

これが、鏡を見た瞬間に「顔が長い!」「馬面に見える!」と感じてしまうメカニズムです。

特に危険なのが、以下のようなケースです。

【面長さんのNGパターン】

  • とんがり帽子シルエット
    先端が鋭く尖ったデザインは、視線を強制的に上へと誘導し、天井知らずに顔を長く見せます。
  • 浅被り(乗せるだけ)
    おでこを全開にしてちょこんと頭に乗せる被り方は、顔の肌色面積(縦)と帽子の高さ(縦)が完全に分離して見え、長さが強調されます。
  • リブの縦線強調
    太すぎるリブ編みで、縦のストライプが強調されているものも、視覚効果で縦長に見えやすい傾向があります。

人間は細長い物体を見ると、無意識にその「長さ」に注目してしまう性質があります。
面長さんが高さを出すニット帽を被るということは、自ら「ここを見て! 私の顔は長いです!」と看板を掲げているようなものなのです。

しかし、絶望しないでください。
原因が「縦のラインの強調」にあると分かれば、対策は簡単です。

「縦を消し、横を足す」
このシンプルなルールさえ守れば、面長さんのニット帽スタイルは劇的に改善します。

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「似合わない」のではなく、「高さを出しすぎている」だけ。
まずはこの誤解を解くところからスタートしましょう。

最適なニット帽の選び方とは

では、具体的にどのようなニット帽を選べばよいのでしょうか。
アパレルショップの店頭には何十種類ものニット帽が並んでいますが、面長さんが手に取るべきアイテムは限られています。

面長さんが選ぶべきニット帽の鉄則は、先ほど触れた通り「物理的な高さを出さないこと」と、「視覚的な横幅を出すこと」の2点に集約されます。
これを実現するためには、デザイン、シルエット、素材感のすべてにおいて「対・面長仕様」のものを選定する必要があります。

私が店頭でお客様に提案する際、必ずチェックしているポイントを以下の表にまとめました。
これさえ押さえておけば、通販での失敗もグッと減るはずです。

チェック項目推奨される特徴期待できる効果
フォルム(形状)トップが丸く、余りのない形頭頂部に無駄な空間を作らず、縦への延長を防ぎます。
頭の形にフィットするラウンド型がベストです。
深さ(丈)耳までしっかり隠せる深め設計深く被ることで「おでこ」を隠し、顔の肌色面積を物理的に減らすことができます。
素材の厚み肉厚なローゲージ~ミドルゲージ頭の横にボリュームを出し、顔の横幅を「詐称」することで、縦長の印象を中和します。
折り返しあり(カフ付き)折り返し部分が横方向のレイヤーを作り、視線を横に広げる効果があります。

このように、自分の骨格の弱点(縦の長さ)を補い、足りない部分(横幅)を補填してくれるアイテムを選ぶことが、似合わせへの最短ルートです。

「流行っているから」「店員さんに勧められたから」という理由だけで選ぶのは危険です。
その店員さんが面長でない限り、あなたの悩みは本当の意味では理解されていません。

試着室では、正面だけでなく「横顔」もチェックしてください。

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横から見て頭頂部が尖っていないかどうかが重要な判断基準になりますよ。

高さのないビーニーで縦の長さを消す技術

面長メンズに適した高さのないショートビーニーと、避けるべきトップが余る長いニット帽のシルエット比較画像。

具体的なアイテム名として、私が面長さんに最も強くおすすめしたいのが、高さのない「ショートビーニー」「浅めのワッチキャップ」と呼ばれるタイプです。

通常のニット帽は、被ったときに頭頂部に「あそび(余り)」ができるように設計されています。
丸顔の方にはその「あそび」が可愛らしさやバランス調整になるのですが、面長さんにとっては、その数センチの余白が命取りになります。

ショートビーニーは、この余分な空間を最初から排除した設計になっており、頭蓋骨の形にピタッと沿うようなシルエットを作ります。

なぜショートビーニーが最強なのか

ショートビーニーの最大のメリットは、「顔の縦の長さを物理的に足さない」という点に尽きます。
被った状態でのトップの位置が、実際の頭頂部の位置とほぼ変わらないため、顔の比率を崩すことなく、帽子というファッション要素だけを取り入れることができるのです。

選び方の極意
商品名に「ショート」「浅め」「ロールキャップ」といったワードが入っているものを探しましょう。
また、平置きした状態の写真を見て、縦の長さ(高さ)と横幅が同じくらい、あるいは横幅の方が広い正方形に近いバランスのものを選ぶと失敗しません。

手持ちの帽子で高さを消す裏技

「今持っているニット帽は少し長いけど、買い直すのはもったいない……」という方もいるでしょう。
そんな時は、被り方を工夫することでショートビーニー風に見せることが可能です。

  1. 折り返し幅を広げる
    通常よりも折り返し(カフ)部分を太く巻くことで、全体の丈を短くし、高さを強制的に減らします。
    折り返しが太くなると横のボリュームも出るので一石二鳥です。
  2. トップを後ろに倒す
    被った後に余った先端部分を、ピンと立てるのではなく、後頭部側へぐしゃっと倒し込みます。
    正面から見たときに余りが見えないように押し込むのがコツです。

最近は、イスラムワッチのように極端に頭に張り付くタイプもありますが、ファッション初心者には少しハードルが高いかもしれません。
まずは「カジュアルな見た目だけど、実は高さがない」ショートビーニーから入るのが、違和感なく取り入れられるコツです。

ビーニーの先端が余っていると、どうしても気になって引っ張りたくなりますが、そこは我慢。

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頭にフィットさせる感覚に慣れていきましょう!

厚手素材を選んで横幅を出す視覚トリック

肉厚なローゲージニット帽の編み地アップ。生地の厚みによって物理的に横幅を出し、面長の顔の細さをカバーするテクニック

シルエットの高さを抑えることに成功したら、次は「横幅」の調整です。
ここで重要になるのが、ニット帽の素材(編み方と厚み)です。

面長な男性の多くは、顔の横幅が狭く、頬がすっきりとしている傾向にあります。これはスタイリッシュである反面、帽子のボリュームが足りないと貧相に見えたり、顔の長さが際立ったりする原因にもなります。そこで提案したいのが、「厚手素材で物理的に頭の横幅を盛る」という視覚トリックです。

ローゲージ vs ハイゲージ

ニットには「ゲージ(編み目の細かさ)」という単位があります。
面長さんが選ぶべきは、ざっくりと太い糸で編まれた「ローゲージ」や、そこそこ厚みのある「ミドルゲージ」です。

  • ローゲージ(厚手・太い糸)
    生地そのものに厚みがあるため、被るだけで頭の左右に1~2cmずつのボリュームが加わります。
    これにより、顔全体のシルエットが横に広がり、相対的に縦の長さが目立たなくなります。
  • ハイゲージ(薄手・細い糸)
    Tシャツのように薄く、頭の形をダイレクトに拾います。
    ハチ(頭の横幅が一番広い部分)が張っていない面長さんが被ると、頭が小さくまとまりすぎ、細長いこけしのようなシルエットになりがちです。

季節ごとの素材選び

「厚手がいいのは分かったけど、春や夏はどうすれば?」という疑問も湧きますよね。
夏場に冬用のウールを被るわけにはいきませんが、夏用素材(コットンやリネン、アクリル混)であっても、糸が太いものや、編み地が立体的になっているものを選ぶことは可能です。

例えば、「アゼ編み」や「ケーブル編み」のような凹凸のある編み方のニット帽なら、素材自体は涼しくても視覚的なボリューム感を出すことができます。

逆に、ツルッとした薄手のサマーニットは難易度が高いので避けるのが無難でしょう。

横幅拡張のイメージ
顔の形を「長方形」から、横にボリュームのある「ひし形」や「卵型」に近づけるイメージを持ってください。
帽子で頭の上半分(ハチ周り)にボリュームを足すことで、理想的なバランスが完成します。

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手に持った時に「ちょっとゴツいかな?」と思うくらいで丁度いいんです。
被ってみるとそのボリュームが面長カバーの救世主になりますよ。

色選びで顔の印象を引き締めるテクニック

黒やネイビーの収縮色と、白やライトグレーの膨張色が顔の輪郭に与える影響を比較した画像。面長カバーのための色選びガイド。

形と素材が決まれば、最後は「色」です。
色は単なる好みだけでなく、顔の大きさや長さをコントロールする視覚効果(錯視)を持っています。

面長カバーの観点からは、「収縮色」と「膨張色」を戦略的に使い分けることが重要です。

収縮色(ブラック、ネイビー、ダークグレー)

黒や紺などのダークカラーは、物体を小さく引き締めて見せる効果があります。

メリット
顔全体がキリッと引き締まり、小顔効果が抜群です。どんな服にも合わせやすく、男らしいクールな印象を作れます。

デメリット
頭がコンパクトに見えすぎるため、素材選びを間違えてボリュームのない黒ニット帽を被ると、顔の細さが強調され、より面長に見えてしまうリスクがあります。
収縮色を選ぶなら、必ず「肉厚な素材」や「折り返しのあるデザイン」でボリュームを補ってください。

膨張色(ホワイト、ベージュ、ライトグレー)

白や明るいグレーなどのライトカラーは、物体をふんわりと大きく見せる効果があります。

メリット
横方向への広がりを感じさせるため、面長の細さを緩和するのに非常に有効です。
また、顔周りに明るい色があるとレフ板効果で肌が明るく見え、視線が「顔の輪郭」よりも「顔の中心(目や鼻)」に集まりやすくなります。

デメリット
汚れが目立ちやすい、膨張しすぎて頭が大きく見える可能性があることですが、面長さんの場合は頭の大きさを多少盛るくらいで丁度よいバランスになります。

私のおすすめカラー戦略

個人的なイチオシは、「杢(もく)グレー」「オートミール」のようなニュアンスカラーです。
真っ黒ほど重くならず、真っ白ほど浮かないため、頭部の存在感を適度に出しつつ、視線を「顔の長さ」から「帽子そのもの」へ巧みに逸らすことができます。

また、帽子とトップスの色を合わせすぎないこともポイント。
全身黒ずくめだと縦のIラインが繋がりすぎてしまうので、帽子で少し色をハズして視線を上に留める、あるいはマフラー等で首元に色を入れて分断するなどの工夫も効果的です。

おすすめの浅めビーニーブランドと名品紹介

おすすめの浅めビーニーブランドと名品紹介

理論が分かったところで、「じゃあ具体的にどのブランドの何を買えばいいの?」という実践的な疑問にお答えします。

数あるブランドの中から、私が実際に手に取り、面長な男性に試着していただいて好評だった「間違いない名品」を厳選しました。

1. RACAL(ラカル)のロールニットキャップ

「被ってみて感動した」という声が最も多いのが、日本のヘッドウェア専門ブランド『RACAL』です。

特徴
日本人の頭の形状を知り尽くしたパターン設計が秀逸。
特に「ロールニットキャップ」は、折り返し部分がふっくらとしており、高さが出すぎない絶妙な深さに設定されています。

おすすめ理由
被るだけで勝手に綺麗なシルエットが決まるので、鏡の前で微調整する手間が省けます。
「ニット帽が似合わない」と嘆いていた人が、「これならいける!」と即決する率が高い逸品です。

2. ROTHCO(ロスコ)のアクリルワッチキャップ

アメリカのミリタリーブランド『ROTHCO』の定番アイテムです。
セレクトショップや古着屋でもよく見かけます。

特徴
何と言ってもその価格。
千円台で購入できるコストパフォーマンスが魅力です。
素材はアクリルですが、肉厚でしっかりとしたボリュームがあり、新品の状態では少し硬さがあるため、形が崩れにくいのがポイント。

おすすめ理由
折り返しの幅を自分で自由に調整できるため、思い切り深く折り返して「超ショートビーニー」にすることも可能です。
カラーバリエーションも豊富なので、冒険色(オレンジやロイヤルブルーなど)に挑戦するのにも最適です。

3. HIGHLAND 2000(ハイランド2000)のボブキャップ

英国製の伝統的なニットメーカー。
上質なブリティッシュウールを100%使用しています。

特徴
ハンドフレーム(手編み機)で編まれたざっくりとした風合いが特徴。
非常に暖かく、見た目の高級感もあります。
「ボブキャップ」というモデルは浅めの作りになっており、頭にちょこんと乗るような可愛いシルエットですが、ボリュームがあるため面長さんでも貧相になりません。

おすすめ理由
素材の良さが際立つため、30代40代の大人が被っても安っぽくなりません。
使い込むほどに頭に馴染んでくる経年変化も楽しめます。

まずはROTHCOでお試しして、慣れてきたらRACALやHIGHLAND 2000にステップアップするのが賢い買い方かなと思います!

ニット帽が似合わない面長メンズ向け着用ガイド

最適なアイテムを手に入れたら、次は「被り方」の実践編です。
実は、アイテム選びと同じくらい、いやそれ以上に重要なのがこの着用テクニックです。

同じ帽子でも、角度を5度変えるだけ、深さを1センチ変えるだけで、見え方は天と地ほど変わります。
ここからは、鏡の前で実際に試しながら読み進めてみてください。

劇的に変わる!深めにかぶる黄金バランス

ニット帽を浅く被った場合と深く被った場合の顔の露出面積の違いを図解。おでこを隠して面長をカバーする深め被りの黄金比。

面長対策における被り方の正解、それはズバリ「とにかく深めに被ること」です。
これさえ守れば、面長カバーの8割は完了したと言っても過言ではありません。

なぜ「深め」が正義なのか

面長さんの顔の長さを決定づけている要素の一つに、「おでこ(額)の広さ」があります。
帽子を浅く被り、おでこを全開にしてしまうと、顔の肌色部分(おでこ+目鼻+口顎)の面積が縦に長く繋がり、さらにその上に帽子が乗ることで、全体の縦長感が強調されてしまいます。

逆に、帽子を目深に被り、おでこを物理的に隠してしまえば、他人の目に見える「顔の肌色部分」は眉毛から顎先までだけに短縮されます。
つまり、帽子を使って強制的に顔の縦幅をトリミングしてしまうのです。

これが最もシンプルかつ強力な骨格補正テクニックです。

具体的な深さの目安

黄金ライン:眉上ライン
ベストな位置は、「眉毛の上ギリギリ」か「眉毛に少しかかるくらい」です。
鏡を見て、おでこが完全に見えなくなる位置まで下げてください。

最初は「こんなに深くて大丈夫? 暗く見えない?」と不安になるかもしれません。
しかし、客観的に見ると、顔の余白が埋まることで目力が強調され、非常にバランスが良く見えます。

海外のアーティストやストリートスナップを見ても、おしゃれな人ほど深く被っていることに気づくはずです。

浅被りがNGな理由

後頭部にちょこんと乗せる「浅被り」は、丸顔や童顔の人が「縦長に見せて大人っぽくしたい」時に使うテクニックです。
面長さんがこれをやると、長所である大人っぽさが「老け」に変わり、顔の長さが際限なく強調されてしまいます。
面長さんは、浅被りの誘惑を断ち切りましょう。

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「おでこを見せない」。
これを合言葉にするだけで、今まで似合わなかったニット帽が驚くほど馴染むようになりますよ。

眉毛と前髪の見せ方で清潔感を出すコツ

「深く被る」と言っても、目まで隠してしまっては不審者のようになってしまいますし、表情が見えずに暗い印象を与えてしまいます。

ここで重要になるのが、顔のパーツである「眉毛」と「前髪」の扱い方です。
この微調整で、清潔感と洒落感が決まります。

眉毛のチラ見せテクニック

メンズのニット帽スタイルにおいて、眉毛は表情を作る非常に重要なパーツです。
眉毛を完全に隠してしまうと、無機質で怖い印象になったり、逆に幼く見えたりすることがあります。

理想は、「帽子の縁から眉毛がチラリと覗く程度」、あるいは「薄っすら透けて見える程度」のバランスです。
これにより、意志のあるキリッとした表情が見え、清潔感のある印象になります。

深く被りつつも、眉毛の存在感は消さない。
この絶妙なラインを鏡の前で探ってみてください。

前髪:出すべきか、入れるべきか?

面長メンズにとって、前髪は「顔の長さを分断する」ための重要なツールです。

  • 前髪なし(オールバック・イン)
    男らしくワイルドですが、顔の輪郭が全て露わになるため、面長感は出やすくなります。
    これを行う場合は、帽子を極限まで深く被り、眼鏡や髭でカバーする必要があります。
  • 前髪あり(下ろす)
    おでこを隠せるので面長カバーには有効ですが、重たい前髪をそのままズドンと下ろすと、野暮ったく子供っぽくなりがちです。
  • 【推奨】前髪あり(流す・散らす)
    私が最もおすすめするのは、「前髪を少し出して、サイドに流す」スタイルです。
    ワックスで毛束を作り、無造作に散らすことで、視線を分散させつつ大人の余裕を演出できます。
    センターパート気味にして、おでこの中央だけ少し見せるのも、縦ラインを分断しつつ抜け感が出るのでおすすめです。

前髪を全部帽子の中に入れてしまうと、一気に「ガチの防寒装備」に見えてしまうことも。
少しの後れ毛がファッション性を高めてくれます。

耳を隠すか出すかで変わる輪郭の印象

面長メンズがニット帽を被る際の角度調整。地面と平行に水平に被り、耳を半分隠すことで横幅を強調する横顔のスタイリング図。

ニット帽を被るとき、意外と悩むのが「耳」の扱いです。
「全部出したほうがいいの? それとも隠すべき?」という疑問。

面長メンズにとっての最適解は、ズバリ「耳の上半分を隠す」スタイルです。
耳の露出面積をコントロールすることは、顔の横幅の印象を操作することに直結します。

耳を全部出す(Full Ear)のリスク

耳を全て出して被るスタイルは、清潔感があり、浅めのビーニーを被る際によく見られます。
しかし、面長さんにとってこの被り方は、顔の側面(フェイスライン)を全て露出させることになり、顔の縦長感を強調してしまうリスクが高いです。

特に、耳の位置が高い人がこれをやると、耳から顎までの距離が長く見えてしまい、間延びした印象を与えかねません。

耳を全部隠す(Full Cover)のリスク

逆に、耳をすっぽりと全部隠してしまう被り方はどうでしょうか。
防寒性は完璧ですが、視覚的には顔周りが重たくなり、帽子と顔が一体化して巨大な塊のように見えてしまうことがあります。

また、マスクをする現代においては、耳を隠すとマスクの紐と干渉して耳周りがゴチャゴチャしがちです。

【正解】耳を半分隠す(Half Cover)の効果

そこで推奨するのが、耳の上部1/3から半分程度を帽子で覆う被り方です。
これには明確なメリットが2つあります。

  • 横ラインの強調
    帽子の裾ラインが耳を通ることで、顔を横断する水平のラインが強調されます。
    これが縦のベクトルを断ち切る視覚効果を生みます。
  • 横幅の拡張
    耳の厚みに帽子の厚みが加わることで、顔の横幅が物理的に広がって見えます。
    面長特有の「細さ」を緩和し、バランスの良いシルエットを作ることができます。

調整のコツ
帽子を被った後、サイドを少し下に引っ張り、耳の上にかぶせます。
鏡を見て、耳たぶが出るくらいのバランスが最もスマートでこなれて見えます。

ほんの数センチの違いですが、耳を少し隠すだけで「帽子に着られている感」がなくなり、一気に顔に馴染むようになりますよ。

短髪やショートヘアに合うかぶり方の正解

長髪やパーマヘアであれば、髪の毛のボリュームで顔の輪郭を誤魔化すことができますが、短髪、ベリーショート、あるいはスキンヘッドに近い髪型の方はどうすれば良いのでしょうか。
髪という「緩衝材」がない分、帽子の角度と位置がダイレクトに影響します。

「床と平行」を意識する水平被り

短髪の面長さんが絶対にやってはいけないのが、帽子を後頭部に向けて斜めに下げる被り方です。
これを行うと、おでこが広範囲に露出し、顔の長さが際立ってしまいます。

正解は、「床と平行」を意識して被ること。
地面に対して帽子が水平になるように、目深に被ります。

こうすることで、顔の上部に強力な「水平線」が生まれ、縦長の印象を強力にカットすることができます。
海外のラッパーやストリートスナップで見かける、あの男らしい被り方ですね。

襟足(うなじ)とサイドの処理

短髪の場合、特に重要なのが「襟足(えりあし)」の見せ方です。
帽子を深く被りすぎると、後ろから見た時に髪の毛が全く見えず、頭の形が露わになりすぎることがあります。

バックスタイルのコツ
前は深く被りつつ、後ろは少しだけ浅くして、襟足の生え際を見せるのがポイントです。
これにより、「髪がある」という情報が視覚的に伝わり、全体のバランスが整います。
刈り上げている場合は、刈り上げのグラデーション部分を少し見せるのもおしゃれです。

もみあげを活用する

髪が短くても、「もみあげ」は残っていますか?
もみあげは顔の側面の余白を埋める重要なシェーディング(影)の役割を果たします。

帽子の中に全部入れ込まず、もみあげをきちんと出して整えておくことで、顔の輪郭が引き締まり、小顔効果が期待できます。

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短髪×ニット帽は、実は一番「男の色気」が出る組み合わせ。
平行に深く被る、これだけ徹底してみてください。

眼鏡や髭を合わせて面長をカバーする技

ニット帽にウェリントン型の眼鏡を合わせ、中顔面の余白を埋めるテクニック。前髪をサイドに流して視線を分散させるスタイリング例

ニット帽単体で勝負するのではなく、顔周りの「小物」や「グルーミング」を味方につけるのも賢い戦略です。
特に面長さんにとって、眼鏡と髭(ヒゲ)は、コンプレックスを長所に変える最強のパートナーとなります。

眼鏡・サングラスで中顔面を短縮

面長さんが気にする顔の長さの多くは、「中顔面(眉から鼻下までの距離)」の長さに起因します。
ここを埋めるのに最適なのがアイウェアです。

  • フレームの選び方
    レンズの縦幅(天地幅)があるデザインを選びましょう。
    「ウェリントン」や「ボストン」といったクラシックな形状がベストです。
    逆に、細長いスクエア型の眼鏡は、顔の縦長さを強調してしまうので避けたほうが無難です。
  • フレームの太さ
    細いメタルフレームよりも、少し太めのセルフレーム(プラスチック)の方が、顔の上に視覚的なポイントを作れるため、視線を分散させる効果が高いです。

「ニット帽×黒縁メガネ」の組み合わせは、知的で落ち着いた雰囲気を醸し出し、面長さんの持つ大人っぽさと最高にマッチします。

髭(ヒゲ)で下顔面をカモフラージュ

もし職場環境などが許すのであれば、髭を生やすことも検討してみてください。
顎(あご)が長い、あるいは尖っていることが面長の要因である場合、顎ヒゲを生やすことでその輪郭をぼかすことができます。

また、口髭と顎ヒゲを繋げたり、全体的に整えたりすることで、顔の下半分の重心が下がりすぎず、引き締まった印象に見せることが可能です。

髭によって顔の肌色面積が減るため、帽子を深めに被っておでこを隠し、髭で顎を隠せば、実質的な顔の露出部分は中心部のみとなり、面長の印象はほぼ消滅します。

30代40代が痛くならない大人のコーデ

「若い頃は勢いで被れたけど、30代40代になってニット帽は痛いかな?」
「若作りしてると思われないかな?」そんな不安を抱く大人世代へ。

面長さんが大人っぽく、かつ年相応にニット帽を着こなすためのコーディネート術をお伝えします。

カギは「落ち着き」と「統一感」

大人のニット帽スタイルで失敗する原因の多くは、「子供っぽいアイテム選び」か「チグハグな合わせ方」にあります。

1. 色はベーシックカラーでまとめる
ネオンカラーや原色、大きなポンポンが付いたものは避けましょう。
黒、チャコールグレー、ネイビー、カーキ、ベージュなど、落ち着いたベーシックカラーを選ぶのが鉄則です。

アウターと同系色でまとめると、縦のラインが綺麗に繋がりすぎないよう、マフラーやインナーで少し色を差すのがポイントです。

2. 素材の上質さにこだわる
アクリル100%のペラペラな安物ではなく、ウールやカシミヤ混など、素材感の良いものを選んでください。
顔周りに来るアイテムなので、素材の良し悪しは全体の印象を大きく左右します。

上質なニット帽は、シワや肌のくすみが気になり始めた大人の顔周りをリッチに見せてくれます。

3. 全体をIラインにしすぎない
面長さんが細身のスキニーパンツに細身のダウン、そしてニット帽を合わせると、全身が細長い「Iライン」になりすぎてしまいます。
大人の余裕を出すなら、少しゆとりのあるワイドパンツや、ボリュームのあるコートを合わせ、Aライン(下が広がるシルエット)やYライン(上が大きいシルエット)を意識しましょう。

服のシルエットにボリュームを持たせることで、顔の長さが悪目立ちしなくなります。

注意点:ロゴドーンは卒業
ブランドロゴが大きく入った主張の激しいニット帽は、どうしてもストリート色が強く、子供っぽくなりがちです。
無地、もしくは小さなタグが付いている程度のシンプルなものを選ぶのが、大人見えの秘訣です。

ニット帽は「ハズし」のアイテム。

sae

かっちりしたチェスターコートやジャケットスタイルの時に被ると、大人の遊び心が出て最高におしゃれですよ!

結論:面長メンズはニット帽が似合わない訳ではない

30代40代の面長男性に向けたニット帽の全身コーディネート例と、アイテム選び・被り方の復習チェックリストまとめ。

ここまで読んでいただき、本当にありがとうございます。
長年の悩みだった「面長にニット帽は似合わない」という思い込みは、少し解消されましたでしょうか?

結論としてお伝えしたいのは、「面長だから似合わない」のではなく、「面長を強調する選び方と被り方をしていただけ」ということです。
骨格というのは変えられませんが、身につけるアイテムとテクニックで、見え方はいくらでもコントロールできます。

最後に、この記事の重要ポイントをもう一度整理しましょう。

  • アイテム選び
    高さのないショートビーニーやワッチキャップを選ぶ。
  • 素材選び
    厚手素材(ローゲージ)で横幅を出し、シルエットをひし形に近づける。
  • 被り方
    深めに被り、おでこを隠して縦ラインを物理的に短縮する。
  • プラスα
    眼鏡や髭、髪型の工夫で視線を散らす。

これらのロジックを実践すれば、面長という骨格は、むしろ「大人っぽくてクール」「知的で洗練されている」という強力な武器になります。
丸顔や童顔の男性が憧れても手に入らない、あなただけの魅力です。

まずは、ユニクロやGU、あるいは今回紹介したロスコなどの手頃なアイテムからで構いません。
「深め被り」と「耳半分隠し」を試してみてください。
鏡に映る自分が、いつもより少しカッコよく見えるはずです。

sae

今年の冬は、寒さを我慢せず、自信を持ってニット帽スタイルを楽しんでくださいね!

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